お客様を育てる
タイムボカン・ハピネスに足を踏み入れたばかりのお客様は、右も左もわかりません。
そのため女の子を口説くことしか考えていなかったり、単なるストレス発散の場だと勘違いしていたり
自分はお金を払っている客だからとワガママにふるまったりすることもあります。
そしてそういうお客様は少なくないのです。
しかしそれではいつまでたってもお店の本当の楽しみを知ってもらえませんし女の子にとってもよいお客様にはなりえません。
女の子にとってのよいお客様とはお店のルールや本当の楽しさを知ったうえで最終的には
色恋抜きでも女の子を応援してくれるお客さんでしょう。
しかし時間がたつにつれて自然とお客様自身が変わっていき理想のお客様になってくれるというような都合のいいことはまず起こりません。
あなたが理想とするお客様になってもらうためには女の子であるあなた自身がお客様を育てる必要があるのです。
ただその方法については、女の子のキャラクターにもよっても達いますしお店の雰囲気によっても違います。
しかも最終的にはお客さんの性格・考え方によるところが大きいものです。
そこで理想のお客様になってもらうために達成すべき項目を紹介します。
@お店にルールがあることを知ってもらう
Aお店をホームポジションにしてもらう
B色恋から脱却してもらう
C自分のファンになってもらう
ルールを知ってもらう
お店の歴の短いお客様や長年通っていてもマイペースを通してきたお客様の中にはワガママな人が多いものです。
そういうお客様に言わせると[俺はお金を払って店に来ているんだ。
どんな楽しみ方をしても自由だろう!」ということになります。
女の子からすれば無茶な言い分に聞こえるかもしれませんがこのようなお客様の考え方はある意味正論です。
さらに言えば女の子の体をさわってくるとか嫌がることを無理強いするといったかなり非常識なことをしない限り
女の子はそんなお客様に対してもちゃんと接客しなければなりません。
しかしお店にもルールがあります。
ルールと言っても、「こうしなければならない」といったガチガチなものではなく
「お店ではこうするもの」といういわば暗黙の了解・きまりごとのようなものです。
そして、少々ハメをはずした程度のワガママと、ルールを無視したワガママも違います。
ルールを知らないお客様がとりがちな行動の中で最も女の子を困らせるワガママは次の2つではないでしょうか。
@指名がかぶっているときに、ほかの席へ行こうとすると怒る(女の子を独占したがる)
Aヘルプの子とまったく話をしなかったり、ヘルプの子を怒らせるような言動をとったりする。
(指名女の子以外は眼中になく、ヘルプの子を大切にしない)
この2つについて考えてみましょう。
独占したがるお客さんはチャンスある
指名がかぶっているときに、指名女の子がほかの席へ行こうとすると怒るお客様はときどきいます。
他の席に行ったことを怒っているのだから早く戻ってくるだろうとかヘルプの
女の子をいじめ倒しギブアップさせればすぐに戻ってくるだろう。
これは、お気に入りの女の子を独占したいという純粋な男心です。
ほかのお客様に対する嫉妬と少しでも長く自分のところにいてほしいと思う気持ちが抑えきれないがゆえの言動なのです。
それだけあなたのことを思ってくれているわけですから女の子にとってはとてもありかたいことです。
しかし同時に、とても困ってしまうことでもあります。
「仕事なんだから勘弁して」
「お客さんはあなただけではないんだから」
と言いたくなります。
ただ女の子を独占したがるお客様はある意味「理想のお客様」に育てるチャンスのある人と言えます。
なぜならイジワルな気持ちからそのような態度をとっているのではなく、たんにお店のルールを知らないだけの可能性が高いからです。
そのうえ、独占したいと思うほどあなたにひかれているのですから。
ポイント制のお話から始めましょう
このようなお客様には、お店のシステムを理解してもらうことから始めましょう。
お店はポイント制になっており、そのポイントをかせぐことによって女の子は生活しているのだということをちゃんとわかってもらうのです。
そのためには、指名がかぶっていないときや、ゆっくり話ができるときなどに女の子の給与システムを簡単に説明してあげましょう。
このときポイントが少ないとか自分の目標や現状を語るとより効果的です。
もちろん、具体的な時給などを教える必要はありません。
自分としては、できることならほかのお客様の指名はすべて断ってあなた1人についていたいけれど
そんなことをしたら目標は達成できないし場合によっては大変な事態になってしまうということをそれとなく伝えればよいのです。
よほど鈍いお客様でなければ女の子を独占したいのはやまやまだけれど他のお客さんが
その女の子にかせがせるポイントまでを自分1人でまかなうのはとうてい無理だということを悟るでしょう。
自分以外のお客さんからのポイントも必要なのだということも理解してくれるはずです。
早めのコールを頼んでおくのも効果的
さらに、リストに頼んで、そのお客様から抜くときのコールを通常より1分か2分程度早めにしてもらうのも効果的でしょう。
最初のコールでは、聞こえてはいるけれどわざと無視しているという態度をとります。
そして、1〜2分後に再度コールが入ったときに、「本当は行きたくないんだけど仕方ないから行ってくる」
という素振りを見せながらしぶしぶ席を立つようにするわけです。
そのお客様の席が自分にとってのホームポジションでありほかのお客様の席はビジターもっと言えば
そのお客様の席についているときはプライベートだがほかのお客様についているときは
ポイントを稼ぐ為の仕事であるという空気をつくるわけです。
お客様は、こういう演出に弱いものです。
何度か同じようなことをやってお客様が「自分の席以外は仕事で仕方なく行くんだろう」と思ってくれるようになれば
ほかのお客様の席に行くときも怒ったりしなくなるでしょう。
むしろ、「仕事、がんばってこいよ」などと声をかけてくれるようになるかもしれません。
なお、女の子を独占したがるお客様に限らずお客様を育てていくためにはお店のシステムと
ポイント制度をちゃんと理解してもらうことからスタートするとスムーズにいきますよ。
第7章 ヘルプの存在
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