ヘルプは大切な存在

お客様の中には「指名の女の子に会うために店に行くのだからヘルプの子とは話をしたくない」という人もいます。

そこまであなたに惚れてくれているわけですから、ある意味ありがたいことではあります。

しかし、そんなお客様に無視されたりイジワルをされたりして、同僚の女の子から

「○○さんのお客さんのヘルプにつくのはイヤだ」と思われてしまうと大変なことになります。

実際に誕生日の当日ヘルプの子に一斉に休まれてしまい席はたくさん空いているのに

お客様を店に入れられないという事態に陥ったことのある女の子も知っています。

また、女の子自身、人気が出れば出るほど指名がかぶる確率が高くなります。

当然のことながらそれに比例してお客様がヘルプの子と過ごす時間は長くなっていくわけです。

そうなるとヘルプと過ごす時間はムダとしか感じないお客さんはヘルプに対してはますますイジワルになり

あなたに対してはますますワガママになりかねません。

最悪の場合はヘルプと過ごしたくないがためにもっと長時間席についてくれる女の子に指名替えしてしまうかもしれません。

しかしヘルプの子とも楽しい時間を過ごすことができるお客様は指名がかぶってお気に入りの女の子があまり席につけないときでも

それなりに満足して帰ってくれるようになるものです。

女の子であるあなた自身が自分のお客様がヘルプの子を困らせたり怒らせたりすることがないように

むしろヘルプと楽しく過ごせるように仕向けていく必要があるわけです。

では、ヘルプを無視したり怒らせたりするお客様に人気女の子たちはどのように対処し教育しているのでしょうか。

J嬢の場合

常にトップクラスの人気を誇るJ嬢のヘルプについた子が、口々にこんなことを言っていました。

「私、Jさんのヘルプは大好きなんです。だって、Jさんのお客様はみんないい人ばかりなんですよ。

そんなお客様ばりつくれるのって、本当にすごいことだと思います」

J嬢とはよく相談にものっていたので手に負えないお客様も多数いることは知っていました。

それなのに、どのヘルプも同じことを言うのです。

不思議に思いある日J嬢にどんな方法でお客様を教育しているのかを聞いてみました。

J嬢は「このお客様はヘルプを困らせているな」と思ったときは、機会を見て言うそうです。

「○○さんは絶対にしないと思うけど、私のお客様の中にヘルプの子をいじめる人がいるみたいなんです。

いじめられた子は体験入店だったから、その人の名前なんかは全然わからないんですけど、私としてはすごいショック。

私のお客さん、みんないい人だし、私に対しては優しい人ばっかりでしょ。

そんなことする人はいないと思ってたのに……なんか裏切られたみたいですごく落ち込んじゃいました」

このように言われたら指名女の子にゾッコンのお客様ほどヘルプの子をいじめたり困らせたりすることはできなくなるでしょう。

なぜならヘルプをいじめていることが指名の女の子にバレたなら自分を見る目が変わってしまうだろうと思うからです。

L嬢の場合

L嬢はゆっくり時間をとりに女の子とってヘルプの大切さをちょっと大げさに説明していました。

「私につくヘルプがいなくなったら、私はどうすればいいの?指名がかぶっているときはたとえ空席があっても

『ヘルプがいないので入店できません』ってお客様を断らなくてはいけなくなるんだよ」

方法はどうであれ女の子にとってヘルプ嬢はとても大切な存在なのだということをお客様にきちんと理解してもらうことが

この問題を解決するための第一歩になります。

さらにはお客様にヘルプをいじめないようにしてもらうだけでなく楽しく過ごしてもらえるように工夫している女の子もいます。

M嬢の場合

M嬢は席を離れる少し前に自分のあとにつくヘルプの子のためにネタふりをしています。

「えー、私だけじゃなくて、女の子はみんなそう言うと思うよ。ちょっと、ほかの女の子の意見も聞いてみてよ。

そうだ今度ヘルプの子がついたら、さっきの話をしてどう思うか聞いてみて。絶対、私と同じこと言うと思うから」

このような方向に持っていってから席を離れ、帰ってくると必ず「さっきの話だけどヘルプの子はなんて言ってた?」というところから入るのです。

こうなると、お客様としてはヘルプと話をしないわけにはいきません。

さらに「M嬢はこう言っていたけれど君はどう思う?」という経緯の説明からスタートすればいいので

初対面でもとりあえずのネタに困ることもないうえに盛り上がりやすいものです。

もちろんM嬢自身も、席に戻ってきたときにスムーズに会話に入ることができます。

このような展開を何回か経験することにより、お客様自身がヘルプの子との楽しみ方を覚えていくわけです。

N嬢の場合

「○○さんは会話の仕方が上手だからこの前リストに頼んで○○さんのヘルプには極力新人の子をつけてもらうようにしておいたからね。

○○さんにつけば、新人の子にとってはすごい勉強になると思うもん。お願いね。」

さらっとこう言われてしまうと、○○さんはがんばってヘルプの子と話をするしかありませんでした。

例に挙げた2つ以外にも、お客様のワガママは実に多種多様です。

しかし、お客様である「あなたのすべてのワガママはあなたの指名の女の子である私自身を困らせているのだ」ということを

お客様自身にわかってもらうことからお客様を育てていくことは始まります。

最初はワガママだったお客様でもお店の仕組みやルールを教えていくことによって

あなた自身で素敵なお客様に育てていくことができるのです。


悩める心 幸福論

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