「すごい好きなんだね」

たとえば彼が

「上戸彩ってかわいいよな」

と言ったとする。

そんなとき、どんなリアクションをするのがベストだと思いますか?

NGパターンからいきましょう。

「私の前でそんなことを言うのは失礼じやない!」

と本気で怒ったり

「それって私より上戸彩のほうが好きってことり!」

と嫉妬したりするのは完全なNG。

「バカ!オレが愛しているのはおまえだけに決まってるだろ!」

「おまえに比べれば上戸とかいうやつなんてカエルみたいなもんだ」

(キュピーンという効果音とともにバックに花が咲いて)

「○○君私も○○君のことが世界でいちばん好き

なんていう展開にはなりにくいものです。

「こういうメイクだからかわいく見えるだけじやん」

というふうにけなしたり

「男の人って、こういう子好きだよねー」

とイヤミっぽいのもダメかといって

「そうだよねかわいいよね〜私も大好き!」

なんてできた女を演じて一緒に喜ぶ必要もありません。

それをやりすぎるとむしろ

「何か自分の神聖な領域を汚されたような」

気になる男性も多いでしょう。

正解は軽く受け流すこと。これにつきます。

ニュートラルな声や表情で

「そうだよねー」

「かわいいよねー」で終わりにする。

彼がその後も

「オレは売れる前から応援してたんだ売れてからファンになったやつらとはわけが違う」

みたいな意味不明な熱弁を続けたとしても

「へーそうなんだ」であくまでも受け流し続けるのです。

相手は大きなリアクションを期待しているわけではなくあくまで

「言わせてほしい」

だけですからこの程度がじつはいちばん適切。

そして最後の最後でマザー・テレサのような笑顔を浮かべて

「すごい好きなんだね」

と温かく包み込んであげることができれば最高です。

「そうなんだよ」

と言いながら解脱したような満足げな表情を浮かべることでしょう。

男性がこのテの発言をすると女性としてはどうしても

そこに深い意味を読み取ろうとしてしまいがちです。

「私と上戸彩を比べてる」とか

「あれぐらい痩せろって思ってるんだ」

というふうにでもじつは男性は特になにも考えていないのです。

ガンダムとかラーメンとかとにかく

「自分の好きなもの」

を語るそのひとつに過ぎずそこに深い意味があることはまずありません。

深読みしすぎて自滅することだけは避けたいものです。

私も先日ついやってしまいました。

安田美沙子というアイドルがいかに

かわいいかを延々と語ってしまったのです。

「この子ってすごいかわいくない?」

「いまは売れちゃってるけどオレはミスマガジンの頃から注目してたんだ」

「彼女はそのときから光っていた」

なんて発言から始まりそれに対してあきれた冷たい視線と表情を向けるもんですから

「いやオレが彼女を好きなのは外見じゃないんだ」

「この子は内面からの輝きがあるんだ」

「オレはそういうのがわかるんだ!」

とどんどんエスカレートしてしまったのです。

その結果、関係が著しく損なわれ現在でも

「安田美沙子」

という単語が出るたびに緊迫した雰囲気になります

「安田美沙子は危険な爆薬庫です」

そして私はコンビニに積まれた雑誌の表紙に安田美沙子を見つけるたび

「ビクッ!」

と怯えるようになってしまいました。

思い返してみましたがあのとき自分がなにを求めて

そんなことを語りだしたのかさっぱりわかりません。

単に情熟がほとばしってしまったのですね。

私事が長くなり大変恐縮です。

この項でお伝えしたかったのは彼が他の女性のことをよく言ったときには

変に過剰反応をする必要はなく、ただ軽く受け流せばいいのだということ。

それがアイドルだったりしたら

「すごい好きなんだね」

でまとめればいいということ・どうしても受け流せないなら

「ちょっとやけちやうな」

とかわいくやきもちをやく程度にしておきましょう。

昨日もまた〔『ヤングサンデー』の表紙

「安田美沙子」だったよ。

「すっごいうれしいでしょ?」

嫌味を言われました。

私の犯した罪が許される日が一刻も早くきてほしいものです。                 



45.「会いたいけどがまんするね」

目次










































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