「この間、パスタ作ったんだけど」

いまどき「料理は女が作るもの」

なんていうのは明らかな偏見ですが

それでも男性の

「料理上手な女」

信仰には根強いものがあります。

男尊女卑的な考えがまったくない

かなり進歩的な男性ですらそれを持っていたりするもの。

女性にとっては不愉快なことかもしれませんが

それをあえて利用してしまいましょう。

女性で料理にまったく興味がない

全然作らないという人は少ないと思うので

意識的に料理のことを話題に盛り込んでみてください。

男性に対して自分が料理を作る人間だということを

アピールして損なことは絶対にありません。

料理といっても

「この問、真鯛のポアレ・ペルノー酒風味の香草入りバターソースを作ったんですよ」

そんなことを言う必要はまったくありません。

パスタとかカレーとかサラダ野菜炒めぐらいで十分。

むしろ肉じゃがなどの

「おふくろの味」

系は危険です。

地味目な女の子が

「私、肉じゃが作ったんです」

なんて言ってしまうと

結婚に向けてがんじがらめにからめとろうとしている

見えない触手が迫りくるような恐怖感を男性に与えてしまいます。

「料理するの?」

と聞かれたら普段ほんとうに作っているのであれば

それをそのまま答えればいいし、それはどやっていなくても

「作りますよ。冷蔵庫のなかのものをちゃちやっと炒める程度ですけどね」

で十分……というよりむしろポイントが高い。

ほとんどしない場合でも

「食べるのは好きだけど、作るのはこれからです」

「がんばって作ってみようかな」

のように実際に作る作らないは別として

作る気はあるととにかくやる気さえ見せればいい。

必要以上に手の込んだものが作れたり料理上手である必要はないのです。

「この間、ガトーショコラ作ってみたら、失敗しちゃって……」

というような、

「失敗しちゃったエピソード」

もかわいく感じるものです。

難しく考えないでくださいね。

料理の話題を持ち出したかったら、まず相手に

「○○さんは料理とかするんですか?」

と聞いてみれば、たいていは聞き返してくれます。

聞かれるのを持つのではなく自分から話したい話題に

相手を引き込むというのも大切なポイントのひとつです。



44.「すごい好きなんだね

目次












































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