「信じてます」
男は人から「信じられる」ということにとても弱いのです。
映画のヒーローなどを見ていてもわかりますが
「自分を信じてくれる者のために命をかけて戦う」
というのが男の美学のひとつ。
遂に信頼を裏切る裏切り者というのは男として最低ランクという意識がある。
そういうメンタリティを押さえた上でのひと言です。
どういうときに使えるのかというと、たとえば浮気を防止したいとき。
「浮気なんかしないでよ、したら絶対許さないわよ」
と言うより
「あなたは浮気する人じゃないわよね私信じてるから」
と言うほうが、浮気防止力は断然高い。
これをきちんと言われて浮気ができる男がいるとしたら相当なものだと思います。
たとえできても、すごく深い罪悪感を持つはずです。
浮気されたときには
「あなたのこと、信じてたのに」
(その後に「がっかりです」「残念です」とつけ加えてもいいでしょう)
で返すのが賢いやり方といえます。
「ラベリング理論十信じてます」
をセットにして使うのも効果的。
相手にこうあってほしいというラベルを貼って
「信じてます」とダメ押しする。
「○○さんってやさしい人ですよね信じてます」
「私のことをちゃんと考えてくれているからですよね。そう信じています」
など、なんでもいいのです。
とはいえ「結婚してくれますよね、信じてます」とか
夫婦間で「3年後に一戸建て買ってくれるわよね信じてます」
などと言うのはどうかと思いますが。
メンタル面でのことなら、たいていのことはOKなはずです。
この「信じてる」はかなり攻撃力の高いフレーズです。
こうしてほしい、ああしてほしいと直接要求するよりもずっと相手をきつく縛ります。
ある意味、脅しとすら言えるかもしれません。
食事した後「また誘ってくれますよね、信じてます」と言われたら
男としては若干の怖さを感じつつも誘わなきやいけないなという気になるはずです。
「信じてます」がついてしまうと受け流すのは難しくなる。
かといって
「○○さん『また食事でも』って言ってくれたのは社交辞令じゃないですよね信じてます」
なんて言われたら、むしろ怖すぎて逃げ出すでしょう。
攻撃力が高い分、逆効果にならないように賢く使いたいものです。