「すてきなラベルをはってあげましょう」

心理学に「ラベリング理論」というものがあります。

簡単に言うと人は自分に貼られた

「ラベル」に沿った行動をするというものです。

たとえば学校の生徒をランダムに二つのグループに分け教師には

「Aグループは伸びる生徒たちBグループはあまり期待できない生徒たち」

と言っておく。

すると半年後、実際にAグループの生徒たちの

学力が伸びたという実験結果があるのです。

先生は無意識のうちに、それぞれのグループに貼られた

ラベルに合わせた言葉や行動で生徒たちに接していた。

生徒たちはそこから自分たちに貼られた

「伸びる」「期待されていない」というラベルをそれぞれ感じ取り

それが実際の学力にも影響を与えたというわけなのです。

人は自己概念に沿った行動をするものでこの例のように

「自分はできる」と思う子どもは実際に勉強ができるようになるし

逆に「おまえはダメだ」と言われ続ければセルフイメージも

「ダメ人間」になり言葉が悪くなったり絵に描いたように

「ダメ」っぽく振る舞うようになったりする。

イメージ・コンサルティングの分野ですが

容姿の自己概念が低い女性のなかには

「自分はきれいではない、そして、きれいになれるはずもない」

という思いが強いあまり、おしゃれな服を勧められても

似合わないと思い込んで試着すらしない人が多くいます。

それでますます「きれい」から遠ざかってしまうのです。

これを恋愛面で言うと、たとえば彼に

「ダメね」「頼りにならないわね」

と言い続けていると彼がその通りの行動をとるようになってしまうのです。

浮気っぽい彼に「浮気性のひどい男」と言えばそれが

彼のセルフイメージになって浮気を繰り返すことになります。

でもそこで

「ほんとは浮気するような人じゃないわよね」

という逆のイメージのラベルを貼ってあげれば彼は自己概念を変え

誠実に行動するようになる確率を高めることができるのです。

カップルのケンカはたいてい

「おまえはそもそも○○だ」

「あなだだって△△じゃない!」と

マイナスのラベルの貼り合いに終始してしまうものです。

でも、相手にマイナスのラベルを貼っても、いいことはひとつもありません。

彼に「こうなってほしい」と思うのなら

「こうして」「ああして」とただ要求するのではなく

そのラベルを先に彼に貼ってしまえばいいのです。

とても簡単だと思いませんか?

男性を「素敵なカレ」にする上手なラベルの

貼り方をこれからお教えしたいと思います。



28.「やさしいね!」

目次


















































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