「リアクション上手は絶対にモテモテです」
知り合いから紹介してもらった女性の話です。
「どんな男でも落としてしまうすごい女の子がいる。
彼女が持っているテクは絶対に仕事に役立つはず!」
当時、彼女は大学院生だったので週に1回
「どうしたら男を落とせるのか?」
についてひたすらノートに書いてもらうというアルバイトをお願いしたのです。
あるとき彼女に
「Aさん僕は来週から2週間出張に行くから長い間会えないね」
となにげなく告げたら瞬時に
「え〜?」
というリアクションが返ってきました。
ひとりの男性としてならそれだけで気分がよくなってしまうところですが
私は一応プロなので負けてたまるかと、ぐっと踏みとどまって
「なにが『え〜!』なの?」と聞いてみました。
「だって、寂しいじやないですかー」ここで
「オレのことが好きだから会えなくて寂しいのか。かわいいやつめ」
と思ったら負けです。
彼女の手のひらの上で転がされる普通の男になってしまいます。
そこでさらに質問を続けました。
「じゃあAさん『フランダースの犬』の最終回ネロとパトラッシュが
死んでしまう場面の悲しさを100点とすると僕と会えない悲しさは何点?」
「・・3点?」
小首をかしげながらはにかんだ笑顔で
そう答えられた瞬間私は悟りました。
「形からでいいんだ、心は入ってなくていいんだ」と。
むしろ、すがすがしい喜びにつつまれました。
3点の悲しみ。
それはいったいどの程度のものなのか。
一本電車に乗り遅れたときの悲しさでも15点ぐらいはあるだろう。
牛乳の賞味期限が切れてたぐらい?
いやそれも10点はある。CDが1秒音飛びしたとか
出かけるときに玄関に小石が転がっていたとかせいぜいその程度か。
そんな想像もつかない、ほば「ない」に等しい数値なわけです。
それでも私と2週間会えないのがたとえ
玄関前の小石程度のことであったとしても
「あ、そうですか」
とあっさり言われるより
「え〜!‥」
と言われるほうがやっぱりうれしいよなと実感したのです。
そこで考えてみるとモテる女性は圧倒的にリアクション上手なんてすね。
男性がなにか話した瞬間に驚いてくれたり喜んでくれたり
悲しんでくれたり感心してくれたりという子がやはりモテるのです。
お店で観察していてもノーリアクションの女性がとても多い。
男性が一生懸命しゃべっているのに
「ふ−ん、それがどうしたの?」
という顔をしていたり、うなずきさえしていなかったりと
魂をどこかに置き忘れてきたのか心配になるほど。
その男性のことを気に入らなかったからなのかと思いきや
じつはそうでもないと後でわかったりする。
実際、お店に遊びに来る男性は場を盛り上げよう
女の子を楽しませようと相当気を遣っているものなのです。
だからこそ
「オレすごいラーメンが好きでさ毎週食べ歩いてるんだ」
というなにげない話に女の子から
「え、ほんとですか!」
と生き生きしたリアクションが返ってきたらその瞬間
ほんとうに今日、ボカンに来てよかったと思えるのです。
ちょっとリアクションするだけでもっとウケるようになるだろうな
という女性はとても多いのです。
よく好きな人には好かれないのにどうでもいい男性には
好かれてしまうという悩みを聞きます。
それはどうでもいい相手だからこそ自然にいいリアクションが
できているからという場合が多くあります。
どうでもいい男性の
「この間、焼き肉食ってさ」という話には
「いいなー、私も食いてぇー!タン塩とビールなんて最高だよね!」
なんて江戸っ子みたいな生き生きしたリアクションを返せる。
でも、それがお店でお仕事となると、おしとやかでエコロジカルな
私を演出しようとして、とたんに
「そうですか。私は最近お肉を控えるようにしているんです」
と冷めたリアクションになってしまう。
面白くもないのに大げさにリアクションするなんて
そこまでしたくないと思うかもしれませんね。
でも、たとえば英会話ではたいした話じゃなくても
「グレート!」「ワォ!」
などと合いの手を入れなければ会話にならないし
それは不自然でもわざとらしくもないでしょう。
それと同じなので別にウソをつきなさい偽りの
リアクションをしなさいということではありません。
たとえば
「オレ昨日カレー食べたんだよね」
という程度の話で
「すご−い!」
なんて言う必要はない。
それは明らかなウソになる。
あるいは
「インドまでカレー食いに行ってきたんだよ」
という話なら文句なくすごい話なので
「すごーい!」
と言える。
その中問たとえば
「ネットで調べた都内ナンバーワンのカレー屋に行ってきた」
程度の話だったらとりあえず
「えっ、ほんとに!」
ぐらい言っておけば会話は盛り上がるのです。
グレーゾーンならとりあえず驚いたり感心したりと
生き生さしたリアクションを返してあげてください。
それによって相手のテンションも上がるし自分自身も
言葉に出すことでモチベーションが上がり
「それでそれで?」
と自然に会話に熱が入ってくる。
最初のリアクションひとって会話がうまくまわるようになるのです。
自分も楽しいし相手も楽しくなるわけですから言ってみて損はないはずです。
「いい女アピール」
を勘違いしていて高いお店に連れて来てもらっても
ノーリアクションだったり
「ここ来たことある」
と言い放ってしまう女性がいます。
でも残念ながら、そういうリアクションは男性をガッカリさせたり
あるいは怖がらせるだけ。
「場慣れした素敵な女性」
なんて感心されたりはしないのです。
「大人の女の洗練」
を見せたければそれは食事のマナーや
店員さんへの態度などで見せればいい。
お店に入った瞬間、メニューを見た瞬間などは
無邪気に喜んでほしいと思うのが男性なのです。
ましてや会話となれば、やはりある程度のリアクションをしてもらえないと
ほんとうにその場がきつくなってしまうのです。
リアクション上手で安っぽい女と思われたり
バカにされたりすることは絶対にありません。
むしろ何ごとにも感激できる女性というのは
非常に魅力的で、ポイントが高いのです。
たとえ感激に値することではなくても感激しているリアクションをする。
それはもうマナーレベルだと考えてください。
深く考える必要はありません。
男性を幸せな気分にさせるための一種の慣用句として
これから挙げるリアクションを活用してみてくださいね。