「○○さんみたいな人なかなかいないですよ」
「眠れる獅子」
「身を潜める龍」
「在野の大賢人」
男性が大好きなイメージです。
ほとんどの男は心のどこかで
「オレはこう見えても眠れる獅子だぜほんとうはタダ者じゃないんだぜ」
という妄想を抱いて生きています。
ただ眠れる獅子もときどき起きてその姿を見せたくなるときがあるようです。
「タダ者じゃないオレ」
を見せたくてたまらないときがあるのです。
「よくいるタイプ」
と思われるのは大変な屈辱。
「血液型、いかにもB型って感じするよね」
などと枠にくくられるとガックリきてしまいます。
「オレはあえて眠れる獅子でいるんだでもそれを見抜けない世間のやつらがバカなんだ」
ぐらいに思っているのです。
そこでこのフレーズの登場です。
「○○さんみたいにやさしい人、なかなかいないですよ」
「誠実な人」
「会話が上手な人」
「浮気しない人」
「本質をわかってる人」
など、ポジティブな言葉であれば基本的になんでもアリです。
「××商事に○○さんみたいな人はなかなかいないんじゃないですか」
「チャラチャラした人が多そうなイメージだから、意外ですよね」
「○○さんぐらい彼女を大切にできる人なかなかいませんよね」
などというのもプライドをくすぐられます。
男性は誰もが自分のことを
「なかなかいないオレ」
だと思っているのです。
たとえば車好きの男性同士が集まっていてもそれぞれが
車の本質をいちばんわかっているのは自分だと思っている。
だから「なかなかいない」を強調するためにほかの男性の
悪口をちょっと混ぜてみるとさらに効果がアップしたりします。
「ワイン好きで○○さんみたいな人ってなかなかいないですよ。
ほら、だいたいうんちく語りたがるじゃないですか。
○○さんみたいにこんなにわかりやすく説明してくれる人
なかなかいないですよいや、仝然いないかも」
とたたみかけてください
(※この、ひとり語りのように、「……いや、全然いないかも」をつけ加えるのもポイントです)。
きっとすっかりいい気分になって
さらに長いうんちくを語り出すはずです。