「大人は違いますね」
男性向けの雑誌ハイグレード系の雑誌を見ると
「大人の隠れ家レストラン100選」
「大人が使えるシガーバー」
「大人のスーツ着こなし術」
といったように「大人」という
文字がよく躍っているものです。
男は「大人の男」にあこがれます。
逆に「ガキ」であることを嫌います。
「ガキのレストラン100選」
「ガキのスーツ着こなし術」
なんてあまり目にしませんよね?
「大人ですね」は
最上のほめ言葉のひとつなのです。
「大人ですねー」
「大人は違いますね」
「大人って感じですね」
とぜひ言ってあげましょう。
尊敬の態度で言えばほとんどの
男性は喜んでくれるはずです。
これは基本的に相手が自分より
年上でさえあればたとえ相手が
20代でも何歳でも使えます。
「バーに連れて行ってください」
なんて言って連れて行ってもらったときに
言ったりするのが簡単ですなんでもいいのです。
男性がビール飲んでもワイン飲んでも
「大人ですね」
(子どもは酒を飲みませんからね)。
なにか考えが深そうな発言をしたら
「大人は違いますね」
決して「オヤジ」ではなく
「大人」というところがポイントです。
男性はオヤジには見られたくないけれど大人だと思われたいんですね。
男性が考えるその「大人」とはなにかというと
いいお店やいいブランドを知っている
といった軽いことから発言に深みがあるとか
物事をよくわかっているとか内面的なことまで様々です。
だから「感動した恋愛小説」なんていう話題になったりすると
「オレはセカチューじゃない恋愛小説を知ってる大人の男だぜ」
と言いたいがために、谷崎潤一郎を挙げてきたりする。
流行りものの小説を
「あんなのは子どもが読むものだ」
などと言ってみたりする。
そこからは
「教えて教えて!」
で語らせてあげましょう。
「谷崎ってどこがすごいんですか?」って。
そして感心したように相づちを打ちながら話を聞く。
途中で「大人の小説って感じですね」なんてリアクションを校む。
最後には
「なんか私も読んでみたくなりました。どの作品がいちばんお勤めですか?」
なんて言ったらもう大喜びですよ。
高校生ぐらいの男の子でも中学生のことを
「チュウボーがさあ」
なんて言ってバカにしたりしていますよね。
男性は勝負型・序列型の生き物で
「自分は相手より上が下か」
ということにこだわるので自分を大人に見せたがるのです。
謙譲語と同じメカニズムで
「私って子どもなんです」と自分がへりくだることによって
「あなたは大人ですね」
というメッセージを伝えるやり方もアリですよ。
「ここは大人の雰囲気だから、ちょっと緊張しちやいます」
「こういうふうに考えちやうのって私が子どもだからでしょうか?」とか。
一見大人っぽい女性が言うからこそ逆に効果的だったりもします。
急にその女性のことがかわいらしく見えてきて男性はさらに
はりきって「大人なオレ」を見せようとするはずですよ。