「大胆ですね」
「大胆」(「豪快」も同様の意味)というのは男らしさをす
すべて言い表せるマジックワードです。
ワルな男は大胆で豪快ですからね。
男性雑誌に載っているかっこいい男性のインタビューに
「還暦ヨットマンのあくなき挑戦。
ヨットに費やしたお金は数千万。
海の暮らしが長くなりました」
みたいなものがよくあります。
それを読んでいる男性は「ヨットに人生を賭けた男」という
大胆さや豪快さにあこがれつつも現実には会社は潰れないか
とか年金は大丈夫かなどとちまちま考えている。
だからこそ男のロマンを感じさせる
「大胆」「豪快」
などの言葉を言われるとグッとくるのです。
「誰もが言えなかった本音を部長にぶつけた」
「学生時代の貧乏旅行でヨーロッパを1日1000円でまわった」
などので「武勇伝」が必ず男性にはあるものですから
ぜひそんな語りが人ったら
「うわ豪快ですね」
と言ってあげるといいでしょう。
少し似ている言葉として
「奥が深い」もあります。
多分女性はこんなことを言われてもそれほどうれしくはないでしょうが
男は「奥が深くて底知れないオレ」でいたいのです。
奥を掘っても掘ってもまだ知り尽くせないオレ。
イメージは広大な海です。
「あなたのことわかってると思ってたけどまだまだ」
「そんな奥深い部分があったのね」
「私が甘かったわ。あなたってほんとに計り知れないわ」
というのを求めている。
「○○さんがやっている仕事って奥が深いんですね」
「○○さんってそういう部分があったんですね。深いなあ」
などというふうに使えます。
また、シンプルに「○○さんって、なんか奥が深いですね」でもいいです。
なにがどう「奥が深い」かなんて説明しなくてもいいのです。
これもまた例によって
「そうだよなあときどき自分でも自分のことがわからなくなるしな」
と勝手に解釈してくれます。
「大胆」「豪快」「奥が深い」。
それがワルなオレ、男らしいオレ。
映画やマンガでも
「昼は冴えないサラリーマン。
でもほんとうは闇組織のすご腕エージェント」
みたいなストーリーがよくありますよね。
このあこがれを
「あなたってほんとうに大胆で豪快で奥が深いわね」
という言葉でくすぐってあげればいいのです。